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君とならキスだけじゃ【TIGER&BUNNY】

第5章 Loving you is Killing me.Ⅲ 前編


僕がそう言うと同時にスカイハイさんは、上空に舞い上がり、赤の折紙の上まで行くと


「スカァーーーイ、ハァーーーイ!!!」


大きな声を出すと同時に、その下にある瓦礫を上空に巻き上げた!


今だ!!!



僕は一気にその現場まで大きく跳ねて行く。

巻き上がった瓦礫が顔や身体に当たってくる。


瓦礫の下から、小さくうずくまる白のヒーロースーツを発見した!


「虎徹さんっ!!!」


大きな声で呼び掛けると


「よぅ……」

小さく返事をする虎徹さん。

そして虎徹さんの身体の下から千代紙さんが、申し訳なさそうな顔をして出てきた。


「二人ともケガは!?」

「大丈夫……ただ、ちょっと重みで痺れて……」

「私も大丈夫です……」


「歩けますか?」

「はい」

「…………大丈夫……」


さっと立ち上がる千代紙さん。

僕はそれを確認すると、ワイルドタイガーの膝の裏に手をやる。

「あ!おい!こらっ!!!」


「何が大丈夫なんですか?歩けないんでしょう?」


そう僕は、ワイルドタイガーの姿をしている虎徹さんを、また

お姫様抱っこしている。


「ヒーローが私服の男に、お姫様抱っこ…………」


「お似合いですよ」


「だっ!!!降ろせ!!!」


「降ろしません、顔でも隠していればどうですか?」


「………………」





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