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【暗殺教室】僕の専属使用人

第2章 彼女の正体。


5時間目の授業が始まっても彼女は帰ってこなかった。
担任によると、具合が悪くなったので早退したという。

恐らく僕への当て付けだろう。僕に逆らう奴は許さない。明日から彼女をしっかり支配してやる。


学校が終わり、いつものように通学路を通り家に入る。

使用人が『おかえりなさいませ。学秀様。』と声をかけられ、『あぁ。』と返事をすると、古くから浅野家に仕えてくれている執事長が僕に声をかけてきた。


執事長『学秀様。少しお時間宜しいでしょうか?』


学秀『どうした?』


執事長『本日より新しく入りました使用人でございます。さぁ、こちらに来て挨拶をしなさい。』


そこへ現れたのは、黒い膝丈のワンピース風の使用人の服にエプロンをした桃宮まぁだった。


執事長『学秀様と同じく学生でありますので、使用人業務は学業を終え、帰宅した17時から22時まで。住み込みで、主に学秀様の身の周りのお世話を専属担当と学峯様より仰せつかっております。

ほら、ご挨拶を。』


『……。宜しくお願いします。浅野君。』


執事長『学校では自由ですが、ここでは学秀様と呼んで下さい。』


『………。学秀…様。』


僕は一瞬目を見開き驚いたが、すぐにこう言い放った。

学秀『ではさっそくだが、僕の部屋にコーヒーを持ってきてくれ。』



『…かしこまりました。』


彼女はキッチンに向かって歩いて行く。

僕は自室の部屋のソファーに座り、今日を思い返していた。

まさか彼女がここにいるとは…。だがちょうどいい。僕の支配下である事を教えるいい機会だ。
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