第14章 僕の使用人。
瀬尾『浅野君!今日なんだけど…。』
クラスが離れた瀬尾が僕のクラスのドア付近で手招きしている。
学秀『どうした?』
瀬尾『榊原と荒木、小山と一緒に高校入学パーティーをするんだが、浅野君は来れるか?』
学秀『悪いが僕は今日……。』
自分の隣の席を見るとまぁがいない…。
くそ…逃げたな!
学秀『瀬尾、悪い。また連絡する!』
僕はすぐに荷物を掴み、スマホで電話をかける。
電話口『おや、浅野君から電話とは…珍しいですね。』
学秀『理事長…まぁの事を知っていて僕に黙っていましたね?』
学峯『さぁ?何のことかな?それで、用件は?』
学秀『まぁの住所が知りたい。今彼女が住んでいる場所を。』
学峯『それはできません。個人情報ですので。では…。』
学秀『チッ…。帰って執事長に調べさせるしかないか…。』
僕は家に向かって走る。
ガチャッ…。
使用人『おかえりなさいませ。学秀様。』
学秀『執事長はいるか?すぐに僕の部屋に来るように伝えてくれ。』
使用人『かしこまりました。』
僕は階段を上がり、鞄を置く。
絶対に見つけ出してやる…。まぁ…。