第13章 奪われる日常
そこには、椅子に縛られたまぁがいた。
学秀『まぁッ!』
『学秀…。』
かすみ『浅野君はこの部屋で見ててね。じゃないと、まぁを殺しちゃうかもよ?』
そう言ってかすみは何かを握る。
学秀『………。それは本物か…?』
かすみ『蒼葉様を誰だと思ってるの?拳銃くらい簡単に入手できるの。』
蒼葉が私の紐を解き、隣のベッドへ私を連れて行く。
蒼葉がまぁに口付ける。
かすみ『………。』
学秀『…ッ…………。』
『こんな事したって、あなたの欲しいものは手に入らない!もっとよく周りを見たら?あなたの欲しいもの……ちゃんとあるから…。』
私はかすみを見る。だけど、かすみは私の目を見て、顔を背けた。
蒼葉『俺は、まぁに。浅野君に向けてる愛が欲しい……。だから、まず身体から離れられないようにしてあげるよ…。俺でしかイケないカラダにさ。』
そう言って私の首筋に顔を埋め、舐めまわす。
『ヤッ…ィヤッ!…学秀しか、やだ…。』
蒼葉『黙れ!だまれだまれだまれ…!俺を受け入れてよ…まぁ…。』
学秀『頼む……。僕はどうなってもいぃ…。まぁには何もしないでくれ…。』