第13章 奪われる日常
蒼葉『かすみ…。浅野君を始末して。やっぱ、見せつけはいいや。まぁがうるさい。
俺に抱かれようとしてるのに、浅野君の事ばっか考えてる。』
『かすみ!!お願い!やめて!!
かすみ、ちゃんと自分の気持ち、伝えて!!ちゃんといるんだって!ちゃんと愛してくれてる人がここにいるんだって…。
この人に、教えてあげて…。』
かすみ『まぁ……。』
蒼葉『早くしろ。かすみ。できたらお前のを舐めてあげるからさ。』
かすみが学秀に拳銃を向ける…。
かすみ『蒼葉…様…。私……。あなたを…愛してます……。けど…私は蒼葉様に選ばれてない…。
私の一方通行な思いです…。この2人は…お互いに愛し合ってる。
私、羨ましかった…。もう…疲れちゃったな。』
蒼葉『かすみが…俺のこと…』
かすみ『だからね、許して下さい。』
そう言ってかすみは自分のこめかみに拳銃を当てる。
『かすみ!だめ!』
学秀『やめろ……。』
かすみ『こんな私をお側に置いて下さって、ありがとうございます…。』
かすみが引き金を引こうとした瞬間、蒼葉がかすみを抱きしめる。
蒼葉『……すまなかった…。』
カチャン…。
かすみの手から拳銃が離れる。
学秀『まぁ…。すまない。僕は無力だった。』
『ちゃんと来てくれたじゃん…。』