第7章 旅行の時間。
蒼葉『ねぇ、まぁちゃん、こないだはごめんね。
許してくれないかな?』
『………。もうあんな事、二度としないでくれるなら、いいですけど。』
蒼葉『約束するよ。彼女になってくれるまではしない。ましてや俺は浅野君と違って主人と使用人の関係でもないからね。』
そう言いながら学秀を見る蒼葉さん。
学秀は鋭い目付きで睨んでいる。
榊原『さ、では一旦各自風呂に入ってまた夜集まろう。』
私と学秀は別荘に戻った。
学秀『先に風呂に入れ。僕は後でいい。』
『ダメだよ。2人きりの時は、私、使用人だし…。ご主人様より先に入るなんてできないよ…。』
学秀『なら、一緒に入るか?』
『それは…。お先に入らせて頂きます。』
そう言って私はシャワーを浴びる。
あぁ〜!楽しかったなぁ!
湯船に浸かるとホッとする。夜は花火かぁ〜!
ロングワンピースに着替え、髪を拭いて学秀の元に向かう。
学秀『僕も入ってくる。』
そう言って浴室に向かった学秀を見送り、ドライヤーで髪を乾かしていると、コンコンと外からノックの音が聞こえる。
榊原君たちかな?
ドアを開けると、そこにいたのは蒼葉さんだった。