第6章 テスト勉強の時間?
学秀『何がズルイ?』
『だって…。私だけとかなんか…。
私も学秀の弱みを握らないと不公平じゃん。』
学秀『僕に弱みなどない。』
まぁは目を細め、僕をジロジロ見る。
『じゃあ、見つける…。もしくは作る。
とりゃッ!』
私は、学秀の耳に触る。が、無表情な学秀。
悔しがるまぁを静かに見る。
次に私は首筋を触る。が反応はない。それどころか私を見てニヤリと笑う学秀。
何でこそばくないのよ…。
じゃあここはどうだ!
ピクッ!!!
私はその反応を見逃さなかった。
『みぃ〜つけたッ!』
そう言うと、私は学秀の脇腹目掛けて思い切りこそばす。
学秀『くっ…!やめろ!』
『私もね、元お嬢様なの!だから、言ってごらぁん?まぁお嬢様、やめて下さいって!』
学秀『くっ…!誰が言うものか!』
ガバッ。
ソファに押し倒される。
学秀『形成逆転だなぁ。まぁ…。覚悟はできているんだろうな…。』
紫色の瞳で私を見降ろしニヤリと笑う…。
『お、お許しを…』
学秀『却下だ…。』
学秀の腕が私の脇腹や首筋に伸びる。
『あはは!お願い!やめてぇ〜!あはははは!
死んじゃう〜!あはははは!』
学秀『なら、可愛いく許しを請うてみてはどうだ?』
『うっ…。ゆ、許して下さい…学秀様…。』
涙を目尻にため、上目遣いでそう言われると、誰にも渡したくない衝動が、僕の中に駆け巡る。
学秀『もうしないと誓うのなら許してやる。
その証に僕に忠誠心を見せてみろ。』