第2章 自覚は突然に。
カーテンが開く。
『どう、かな?』
ぴっちりした赤いタートルネックのインナーに、黒い膝上丈のスカートを合わせたまぁ。
カルマ『落ち着いてていいんじゃない?悪くないと思うよ!』
『ほんと?じゃ、これは決定!次、待っててね!』
そう言って再びカーテンを閉める。
……可愛いかった。ただ…胸がある意味強調されてるのは男の視線を釘付けにするのは間違いない。
これ、どうやって本人に伝えたらいいんだよ…。
はぁ…。
『お兄ちゃん!これは?』
勢いよく出てくるまぁ。
さっきとは逆に、フワフワの真っ白い少し余裕のあるセーターに、モノクロ柄が入ったレギンスを履いている。
フワフワしたセーターが、まぁの雰囲気に合って、思わず守ってあげたくなる。
『変…かな?』
カルマ『いや…。可愛いと思うよ…。』
『よし!じゃあこれも決定!』
そう言って、元の服に着替えたまぁはレジでお会計をしている。
『いやぁ〜、去年のお年玉の分全部使っちゃったけど、いい買い物ができたから満足まんぞく〜!
お兄ちゃん、付き合ってくれてありがと!』
カルマ『どういたしまして!』
『あの…桃宮まぁさんですか?』
ふとその声がした方を振り向くと、同い年くらいの男がまぁに声をかけていた。