第1章 【番外編】チョコと経験値
人気の無い廊下を選んで、私達はさっきの姉さんと轟君の会話について話し始める。
葉隠
「やっぱり轟君だよ、薙景ちゃんの本命!」
麗日
「絶対そうや!」
芦戸
「くぅ〜〜ッ!良いモノ見たァ!」
皆のテンションは、かなり高め。
私も、自分の事じゃないのにドキドキしてる。
風利
「まさか轟君だったなんて…」
本当にそうだと分かって驚いた…仲良いとは何度か思ってたけど。
八百万
「薙景さんは、これから自分の想いを告げられるんですわ」
耳郎
「家で渡したいとか、薙景って勇気ある」
蛙吹
「臆さないのが薙景ちゃんらしいわ」
風利
「そうだね…」
私は、チョコ手渡し会を思い出した。
風利
「…姉さんは強いなぁ…」
私も、もう少し…頑張れば良かったかな…