第1章 【番外編】チョコと経験値
轟
「ウチに…?何か用か」
薙景
「ちょっと“渡したい物”があって…」
蛙吹
(渡したい物ってもしかして…)
耳郎
(轟への…)
葉隠
(本命チョコ!)
ま、まさか姉さん本当に…
轟
「……ここじゃ渡せねえのか?」
姉さんは、コクと頷いた。
薙景
「あ、無理にとは言わないけど…」
轟
「…別に、構わねえが」
薙景
「本当?じゃあ、放課後帰るのついてって良い?」
轟
「ああ」
薙景
「やった!ありがと!」
轟君にお礼を言って、姉さんは教室の方へと階段を上って行った。
私達は、轟君に気付かれる前にこの場から離れた。