第21章 体育祭の時間。
体育祭当日ーー。
まずは二人三脚。
相手はカルマ。
カルマ『足が紐で繋がれてるって、なんかいいよね。』
『いや、意味が分かんないよ。』
カルマ『だって、こんなに密着してるんだよ?それに見て…俺たちのコース。』
私達、E組のコースだけ、障害物競走のネット、パン食い競争のパン、借り物競争の箱が置かれている。
はぁ…。
カルマ『愛の共同作業だね!』
『愛があるかは別だけど、2人の息が合わないと勝てないのは事実だから、頑張るよ!』
(学秀サイド)
まぁは二人三脚に参加か。
よりによって赤羽と組んでいるのか…。
『よーいスタート!』
私とカルマが息の合ったテンポで走り出す。
まずは、ネットをくぐり抜ける。
足が結ばれてて、上手く抜けれないよ…。
カルマ『まぁ、俺の合図に合わせて!』
カルマに合わせて手と足を動かす。
抜けた!次はパン食い競争のパン!
せーーの!
同時に結ばれた足をバネにジャンプする。
口にパンを咥えて走る。
たっ食べれないよ…。
すると、パクっ。
カルマが口で私が頬張るパンを奪う。
カルマ『取ったパンは誰が食べてもいいよねぇ〜!』
『あ、ありがと。助かった…。』
で、次は、借り物競争の箱に手を入れ、一枚の紙を出す。
【二人三脚の2人に共通する友人(クラスメイトは除く)】
これ…。本校舎の人限定じゃん。
やられた…。私達E組に、本校舎の友人なんて…。
カルマは、はぁ〜、とため息を付き、私を見る。
私も、仕方ないね…。と合図を送ると同時にある人物目掛けて走り出す。