第28章 恋人の時間 〜カルマオチ①〜
寺坂『いけっ!お前たち!姫は絶対に渡すな!』
本格的な格闘アクションに子供たちは目をキラキラさせている!
カルマ『さぁ、残ったのはお前だけだよ!さっさと勝負をつけてまぁ姫と結婚しなきゃいけないからねぇ!』
まぁ心の声(いやいやいや…そんなセリフ台本にないでしょ!)
寺坂『まぁ姫と結婚するのは俺だ!』
そう言ってカルマに襲いかかる。
すかさず魔物の背後に回り抑えつける。
まぁ『やめて!騎士カルマ、もうこれ以上誰も傷つけないで!』
カルマ『いやいやまぁ姫〜、ちゃぁんとやっつけとかないと王国の平和は守れませんよ?』
と言いながら、寺坂君を殴っている…。
寺坂が小声で言う『カルマ、お前当てるのナシって台本にあっただろうが!』
カルマと寺坂君が本格アクションで勝負をするなか、
魔法使い(奥田)『眠れ!魔物よ〜!』
ひなの『クロロホルムを含んだハンカチで魔物は深い眠りについたのでした。』
カルマ『まぁ姫、お怪我はありませんか?』
私の手を取り、ひざまづくカルマ。
まぁ心の声(ちょっとカルマ!劇は今ので終わりなのに…。どういうこと?)
私は何とかアドリブで返事をする。
まぁ『あなたのおかげで王国に無事平和が戻りました。心から感謝致します。』
カルマ『では、俺と結婚して下さい…。まぁ姫。』
まぁ『えっ…。』
思わず演技を忘れて声を出す。