第28章 恋人の時間 〜カルマオチ①〜
カルマの黄色い瞳に真っ直ぐに見つめられ、私は言葉が出てこない。
ひなの『まぁ姫の心は今、騎士カルマで満たされていくのです…。』
ひなのの助け舟とも思えるナレーションに我に返ると、
まぁ『はい…。』
その一言が無意識に口に出ていた。
カルマ『では…。』
スッと立ち上がり、私を抱き寄せ、そのまま唇が触れる。
子供たち『きゃーーー!!!キスしてるー!!!』
E組メンバー
前原『カルマのやつ、やりやがったな…。』
磯貝『あぁ…。劇をやり遂げないとっていうまぁの責任感を逆手にとってな。』
ひなの『まぁ姫と騎士カルマは末長く幸せに暮らしたとさ。めでたしめでたし。』
『カ、カルマ…!何してんのよ!』
カルマ『えぇ〜?何のこと?俺のお姫様ッ♪』
子供たちが私たちに集まってくる。
男の子A『なぁ!にーちゃん達、カレカノなのか?』
女の子B『ねぇ!もうエッチしたの?』
先程より小さな男の子が言う。
『エッチって何ぃ?』
カルマ『それはねぇ〜!』
『カルマ!変な事教えないで!』
男の子A『ってか、この姉ちゃん、めっちゃおっぱいでかいぞ!』
男の子B『まじか!』そう言って触られる。
『ちょっと!触らないで!』
カルマ『君たちぃ〜、子供だからってあんま調子乗ってると、お兄ちゃん怒っちゃうよ〜!』
前原『あれは既にキレてるな…。』
磯貝『はぁ。俺、止めてくる…』
子供A『いいじゃんか、減るもんじゃねーし!』
カルマ『こら待ちやがれ〜!』
はぁ…。何とか演劇は幕を下ろしました。