第28章 恋人の時間 〜カルマオチ①〜
ただ今、カルマの家で、劇の練習中。
少し前に、渚たちが烏丸先生との約束を破ってしまい、フリーランニングを使って下校途中に、わかばパークの園長さんに怪我を負わせてしまったため、無償で園のお手伝いをしながら、子供たちとの絆を深めるための一環で、演劇をすることになった。
カルマ『まさか俺が騎士役で、まぁが姫役なんて、ほんっとラッキーだよねぇ!
寺坂が魔物ってのも楽しみだなぁ〜!』
『カルマ、セリフちゃんと覚えてるよね?
明日なんだから、ふざけてないで、もっかい通ししよ!』
カルマ『はいはい!心配しなくてもバッチリだよ!』
台本はこうだ…。
王国に攻め入った魔物(寺坂たち)たちから騎士(カルマ)が姫(まぁ)を連れ戻し、魔物をやっつけようとする。
だが、心優しい姫は、魔物を許すよう騎士に訴え、その美しい心に騎士は魔物を許す。
魔物は、魔法使い(奥田さん)のクロロホルムにより、眠らされる。
演劇当日ーーー。
ひなの『それでは、みんな〜!これから劇始めるから座ってねぇ〜!』
子供たち『はぁぁい!』
磯貝『さ、俺たちも見ようぜ!』
前原『あぁ!まぁちゃんの姫姿、可愛いよなぁ!』
岡島『これはカメラに収めないと逆に罪になるぜ!』
前原『カルマに殺されるぞ…岡島。』