第28章 恋人の時間 〜カルマオチ①〜
山道を下ると、 木にもたれかかる人物と目が合う。
『さっき浅野君がここを登って行って、まぁが降りてきた…。
これって、そういう事…なんだね。』
『カルマ…学秀がここに来たの、見てたんだ。』
カルマ『良かったじゃん?幼馴染とハッピーエンド!じゃ、俺帰るよ!』
私に背を向けて歩き出すカルマに声をかける。
『カルマ…好きだよ…。』
カルマの歩みが止まる。
カルマ『今…なんて?』
『学秀に伝えてきたの…。私が好きなのは、カルマだって。』
カルマ『うそ…まじで…。はぁ〜。思っ切り勘違いしちゃったよ…。』
そう言うと、ふわりと私を抱きしめる。
カルマ『やっと俺のものになった…。絶対離さないからね…。』
『約束…だよ…。』