第26章 学秀オチ③
ひなのとカエデに2代目死神の触手が振り上げられたと共に、私は2人に飛び込んでいた。
何かが私のカラダを貫いた。
一瞬の事で何が起こったのかわからなかったけど、最後に見たのは、ここにいるはずのない学秀の顔だった。
学秀『……。まぁ……。』
その声に、みんなが振り向く。
カルマ『浅野君…どうしてここに…。』
カルマはボソリと呟いたが、まぁのこの状況にそれ以上頭が回らない。
ひなの『まぁ!まぁ!いやっ…やだよ!!
何で飛び出したの!!私のせいで…私のせいでまぁが…。』
カエデ『ひなのちゃんのせいじゃない!!私がはじめに戦いをはじめたから…。私…。』
コロ先生がヨロヨロとまぁに近づく。
学秀もまぁに近づく。
学秀『行かせなければ……。僕があの時行かせていなければ………。』
カルマ『…………。』
コロ『浅野君…。桃宮さんをお願いします。』
それだけ伝えると、コロ先生のからだは怒りで黒く光はじめる。
柳沢『そうだ…。我を忘れて感情が歪めば、触手生物の全身は真っ黒に染まる!
つまり闇の黒こそが破壊生物の本性なのだ。
ふざけた黄色の偽善者面で過ごした一年を、お前自ら全否定した事になる。
大いに満足だ。さぁ…最後の攻撃だ。』
2代目死神がコロ先生に遅いかかる。
すると、コロ先生の全身が強い光を放つ!
柳沢『何ッ?白い光?いや、違う。やはり黒い触手…。』
渚『違う…黄色だ。』
寺坂『いや、赤。』
中村『緑。』
片岡『青。』
渚『白…。』
コロ先生(全ての色を…全ての感情を…全ての過去を…全ての命を全て混ぜて…純白の光に!!)
コロ先生が純白の光を放ち、2代目死神にナイフを突き立てる。