• テキストサイズ

台風のちに快晴、そして虹 【気象系BL】

第26章 Rush around




「…あ」
「???(’◇’*)」
「ぁあぁぁあ〜っっ!!」

現れた店員さんが首を傾げたのと
ほぼ同時くらいに
店内全域に響くほどの俺の声が響いた

ぷるぷる震える指先にいる男…

雅紀ってここの店員さんだったのか!

「なになに?どしたの?翔くん」

雅紀と俺の顔を交互に見たかずが
尋ねてくる

どうしたって…なんて言えばいいんだ?
この場合……

どう答えるか考えあぐねていると
傾げてた首がまっすぐになって

「ふふ、秘密です♪」

完璧な営業スマイルで
かずの二の矢の追及もさらりと交わして
オーダーを取っていった雅紀は
姿を消していった

ホッと胸をなでおろしたのもつかの間

交わされてスカされた矢が
俺に向かってくる

「ね?なんなの?
あの人となんかあったの?翔くん?」
「あ、あった、ってゆーか…」
「あったのは潤の方だろぉ…」

モツ煮をひと口、口に運んだ智くんが
味を堪能しながらのほん、と話す

「潤はヤリチンだからな…
かずちゃん、気をつけるんだよ?」
「え、え?じゃあさっきの…」
「潤のヤリチン被害者83号、だな」
「おまっ!智!俺そンなにセフレいねぇわ!」
「そんぐらい、いてそうじゃん?」

焦りながら弁明する潤を横目でチラッと
軽く睨みつける

…やっぱ俺、早まったかもしんねぇ……


/ 474ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp