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台風のちに快晴、そして虹 【気象系BL】

第26章 Rush around




「ぃらっしゃーい!」

通い慣れた居酒屋

暖簾をくぐると粋のいい大将に
いつもの個室に通される

「あれ、まだ2人来てねぇな…」

個室の扉を開くとまだ無人で

スマートに奥へと促されて
潤と2人、並んで腰掛ける

こういうとこ、ずりぃよなぁ…

「…ん?俺の顔になんかついてる??」
「いンや?なんにも…」

用意されていた
おしぼりで手を拭きながら
智くんとかずを待つけど
しばらく経っても来なくて

「召集の張本人が来ねぇとか…」
「それはないでしょ」

突き出しのモツ煮を食べ終わっても来ない

「…智、忘れてねぇよな…?」
「…もしかして?」

潤と顔を見合わせて
LINEを開こうとした時

すっと開かれた個室の扉

「おまたせ〜っ」
「ごめんね、遅れて〜」

滑り込むように入ってきた2人が腰掛ける

「ほんとごめん!
さとぼ〜が離してくれなくて…」
「え?かずちゃんが俺のこと
離してくれなかったんじゃん」
「ち、違うよっ!ボクそんなこと…」
「もっかいって言ったのかずちゃ…ふごっ」
「ほらほら!料理頼もうっ!?/////」

顔を真っ赤にしながら
呼び出しボタンを押したかず

「お待たせしましたー!」

元気に入ってきた店員さんと目線が合う



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