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台風のちに快晴、そして虹 【気象系BL】

第26章 Rush around



「…なんで俯くの?」

だって俺、今絶対…顔赤いもん

隣にいつもいた潤が
まさか俺を想ってたなんて…

全く気付きもしなかったし

頬をほんのり染めながら言うとか…
可愛いんですけど

伸びてきた手がくいっと顔を持ち上げてきて

「あーもう!我慢の限界っっ!」
「え!?な、に…っ…!?」

俺と視線が重なり合うなり
潤が大きな声を出したあと俺の体が浮いて
リビングを足早に進んで
たどり着いた部屋の扉が開かれる

そこは俺の寝室で

「じゅ、っ…ぅ、わ…っ!ん、むぅ…」

ベッドに体が沈み込むとほぼ同時に
潤の重みが重なって

さっきとは違う
貪るだけの深いキスが降って来た

身構えてなかった唇の
隙間から入り込んできた舌は
中を遠慮なく這い回る

「っ、んふ、んっ…んん…っ」
「…翔…っ」

キスの最中体のあちこちを
這い回ってた手が

キスを解いたあと
頬でピタッと止まった

「両想いなら、いい…よな…?」
「あ…で、でも」
「でも、何…っ?」

「や、優しく…しろよな…?」

おずおず…潤の顔を見つめると
情欲で揺らめく瞳が細くなって

小さく、もちろん…と呟いたあと
俺から口づけをせがんだ



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