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IN DREAM2

第13章 青い炎


「アドラ、お前がどれだけ闇の力を使おうと
俺たち全員の力で止めて見せる。
完全に壊れてしまうまえに!」

ヒルトが大剣を地面に突き刺すと同時に
巨大な竜巻が巻き起こり
アドラの視界を奪う
物理攻撃効果は魔人化したアドラにはほとんどなく
変わりに時間稼ぎとなるが
ただの時間稼ぎの竜巻ではないとすぐにわかる
己の中から徐々に闇の力が吸収され、肉体は指先から塵となって崩れていくのだ
「この感覚・・まさか?!」
危機感を覚え、すぐに闇の炎を爆発させ竜巻のへめがけて飛ばす
すると怨霊のような顔が突如現れ、アドラの炎を飲み込む
さらに強雨に溶け込んで飛ばされる水矢と雷撃で体をつき抜かれる
どれも致命的な傷ではないが、自然治癒が遅い
つまり、インドリームの力だ
(さっきの怨霊はおそらくあの闇堕ち・・クライヴ・ベネディクトだな
だとそれば俺の肉体を崩壊してるのは天族の力・・・
残りの奴らは遊撃か)
「ちょこちょこうっとおしい!
どいつもこいつも、俺の邪魔をしやがって!」
アドラは全力をぶつけ、短期決戦へとプラン変更する
全魔力を中心に集中され、一体を焼き払う超級の技を使用とした瞬間、アランとヒルトの声が空間に響く

「顕現せよ!
水心像結界!」
「我が風よ、かの者たちを守り真なる世界へ誘いたまえ!」

巨大な湖が突如アドラの足元に浮き上がったと思った瞬間
空と水面が逆転し、湖の空から見おぼえの無い大地へと落とされていく

「ちっ!」
落ちていく感覚や、先まで練っていた魔力が使用できなかったことから、アドラは何があったのか理解する
降り立ったその場所に、この空間の主が立り、その名を口にする
「ジェイク・・」
「アドラ、もうここで終わらせよう」

ジェイクの精神世界に飛ばされたアドラは
少し余裕の笑みを浮かべる
相手の精神世界に入れば入った側が不利だが
今は力の差がはっきりとしている
だからころ、ジェイクの心から壊し、次に肉体を潰せばすぐに決着がつく
心を壊した暁には、肉体を乗り換え、インドリームとして生まれ変わることだって可能だ
アドラの今の肉体は借り物でしかない
いずれ朽ちてしまうのであれば、今からインドリームの肉体に変えればすぐに問題は解決する。
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