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IN DREAM2

第13章 青い炎


目を覚ましたヒルトの前に広がる景色は
日が昇る前の朝方にちかい空と
崩れかけている石の神殿の廊下にいた
天井はなく、足元の廊下の壁もない
下をのぞけば底が見えない雲が広がり
静かな風が吹きさらす

「ここは?」

ジェイクを庇い、蛇に飲み込まれた記憶があるが
次に目を覚ました瞬間見覚えのない空間にいた
アドラの気配も、仲間の魔力も感じない世界
歩くことはできても体の感触がしなかった
「この感覚・・精神世界か!」

風の力を使用することでヒルトだけが出来る能力
相手の精神の中に自分の魔力を送り込むことで出来るその力は、クライヴやジェイクに使ったことがあるおかげで
すぐに理解できた

「こんにちわ、ヒルト・クローズ」
「!?」
橙色の短髪と赤い瞳をした少年が目の前に立っていた
先までいなかったはずなのに
いつの間にか姿を現していたことにヒルトは少し身構える
「俺は敵じゃないよ
それくらいわかってほしいね」
残念そうにため息をつき、微笑む
「俺の名前はヒエン
先代の炎のインドリームだ」
「炎のインドリーム?!
じゃあここはヒエン君の精神世界?
でもどうやって・・」
「ヒエンでいい。
ここに来た方法は後でわかるさ
それより、俺は君と話がしたかった!」

ヒルトの両手を持ち、距離をつめるヒエンに
反射的にヒルトは背を反らし少し引く
「えっと、話って?」
「君がどうやって風のインドリームになれたのか、単純に気になっていたんだ」
「!」
「炎の力を宿す者は皆同じ意志を持っている
その意志がなければどんな方法を使っても引き継ぐことはできない。
その証拠にジェイクは炎の力を使いきれていない。
どれだけ魔力を練っても、あのアドラには勝てないだろうな。」
「ジェイクが勝てないって・・
あいつは改心して本気で友達を救おうとしてるんだぞ!」
「改心?
はっ、それだけでインドリームの力を使えると思っているのか?
あいつは禁術を使って俺から力を奪った!
そんなことをした奴が改心だけしたって意味ないんだよ!」
鼻で笑い、貶しながらヒルトに近づき、ヒエンは腕を掴み胸に手を当てる
「君ならわかるはずだ!
僕がどんな目にあい、彼が何を考えてあそこにいるのか!」
「ヒ、ヒエン?!」


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