第13章 青い炎
アドラから放出された漆黒の炎はジェイクとヒルトの周囲に蛇が巻き付くような動きを店そのまま巨大な炎の壁を作り上げる
「ヒルト君!」
「ジェイク!」
ユリエフとアランが駆け寄った時はすでに
二人と隔離された空間が出来上がり
無暗に炎の中に入ることができない
「また隔離?!」
「ははは!
当たり前だろ、お前たちに興味なんてない
それにここは俺がいることで成り立つ異空間であり
俺自身が決定権をもつ場所だ
やろうと思えばいくらでも結界を作って
お前達を隔離させることができす!」
苛立ちを見せるアランに、空間にアドラの声は
高らかに笑いながら響く
炎のむこうでは武器を構えるジェイクとヒルトが立っており、何か話しているようにみえるがその声だけがきこえない
そうこうしている間に、アラン、イリヤ、ユリエフ、ライセイの周りに影から出来上がた魔獣たちが這い出る
「まずはこいつらだな」
ライセイに続き、四人はそれぞれの武器を取り出して背中を合わせる
「私は戦いながらローランさんを探し、
見つけ次第、すぐに治療へ転換するつもりです。」
「それいいと思うぜ
ここにくるまでに医者はいなかった
だとすればここのどこかに隠されているか
クライヴがいる場所のどちらかだろうな」
ユリエフとライセイが話す中、先陣を切って攻撃をしかけるアランとイリヤ
魔獣はすぐに消滅したことから苦戦を強いられるレベルではない
だが、攻撃を止めれば辺りが魔獣で埋め尽くされる程の大量に湧き上がってくる
「こいつらの根源は何かしらね」
「わからないけど、アドラが操ってる空間に関係するのかもしれないよ
これ見て!」
戦いながらイリヤが投げつけた石に小さな呪印が浮かび上がる
「それ、さっきジェイクとヒルトを隔離した時も浮かび上がってたから空間遮断と連携した術だとイリヤは思う
仕組みはわからないけ、アドラを倒さないと解決しないはずだよ」
「それなら、あいつらにかけるしかないのね」
心配な表情でジェイク、ヒルトの背を見つめ、アランはすぐに戦闘へ戻っていった