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IN DREAM2

第13章 青い炎


大鎌について血を振り払い、黒い手袋をつけた右手は
優しくラルザの肩に触れる

「よくやった、ラルザ
もう休め。」
「ありがとう・・ございます。」
ラルザは自信の魔力を解き、肉体は闇の液体となり
魂はクライヴの中へ消えていった
呆気にとられたアンリは目をまん丸として
クライヴを見つめていた
「立てるか?」
手を差し伸べられ、何も考えれずその手をとって立ち上がった
「ラルザさんは、あなたが従えてた使い魔なの?!」
「使い魔、ではないが近い。
それがどうかしたのか?」
「え、いや・・なんでもない
助けてくれてありがとう。」
アンリから見えた絶対的な強者のラルザが使い魔なら
それを従えているクライヴは何者なのか
計り知れないほどの魔力がコズモを切った時にも感じた
わずかな震えを隠し、すぐに意識は敵へ向ける

「コズモは?!
・・い、いない?!」
「俺が切ったのと同時に近くにいた黒装束の男達が
異空間へ引き入れたのだろう」

あたりを見渡しても気配はなく、切られた時に飛び散った真っ赤な血だけが残っている。
鎌を両手の中へ消していき、周囲を見渡してからまっすぐ歩きだすクライヴ
「ついてこい。
ここから脱出し、ヒルト達と合流するぞ」
「で、でもローラン先生を助けないと!」
焦りながら後を追うアンリに
クライヴは背中を向けたまま歩き出し、壊れていく異空間に闇の力で切れるを生じさせる

「あの医者はアドラの元へ移動させられているはずだ
ヒルトやジェイク達がそこへ向かっている
だが、その前にお前に確認しておきたいことがある」
「なに?」
「あの医者を救うために、お前は自分の命を差し出せるか?」

「えっ、それはどういう意味?」
「言葉通りの意味だ
自分の命、尊厳を守りたいなら医者は守れない
これからジェイクとアドラどちらかがインドリームとして
完全体になった時点で医者の中にあるインドリームの力はなくなり、同時に肉体が消滅する可能性があるからだ。」
「それは想像ついていたわ
先生は隠し通せていると思ってるようだけど
アタイは知ってる・・日に日に先生の身体が衰えていって
見た目と内側の活力が比例してないこと。
けど、先生には死んでほしくない
アタイを助けるためにずっと看病してくれた恩は忘れないし、返すときは今だと思う。」
「恩返しに命をさ捧げることになってもか?」


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