第13章 青い炎
「コズモがあんたの中にある炎のインドリームの力を抜き取ったとはいえ
まだ死なないはずだ
少しは暇つぶしに話そうぜ」
「インドリームの存在自体は僕も確信をもって言えないが
少なくとも君のような存在がなれるとは思えないね」
「どうかな?
現にあんたから抜き取った魔力は俺に馴染んでる
拒絶反応だってない。
あとはジェイクの力を奪えば俺は完全な」
「完全な人間として復活し、インドリームとなって自由を得ると?」
「無理だって言いたいのか?」
「当たり前だろ
僕の中にある魔力と、彼の魔力を同じと思っている時点で
君に勝ち目はない。
そもそも、君たちは操られてたとはいえ、一度炎のインドリ-ムを殺し損ねている
完全な覚醒を果たしていなかった少年にだ。
それなのに、全てのピースがそろった状況で勝てると思っているほうがすごい。」
常人では耐えられない傷を負っていながら、流暢に話す
痛みがないわけではない
だが、すぐ近くまできている仲間の魔力を感じとっていたためほんの少しでも時間稼ぎをしたかったのだ
「そもそも、君は本気でインドリームになりたいわけじゃないだろう?
君が本当に求めているのは自由のはずだ
だったら、他に方法はあるだろう」
ローランの声はアドラに聞こえている
なのにまったく反応が返ってこなかったのは一つの魔力が消滅しかけていたのを感じ取ったからだ
ローランも気づいていた
敵の魔力が弱まり、感じなれた魔力、アンリが近くにいると。
そしてもう一人、まったく見覚えのない魔力をもった火族が側にいる
アンリが共にいるということは、インドリームの仲間だろう
その正体がラルザだとは知らないまま、アドラの時間稼ぎが終わろうとする
「そろそろ頃合いだな
先生、あんたがなんて言おうと俺がすることに変わりはない。」
「くっ・・」
襟をつかみ、歩けないローランを引きずって広間に描かれた魔法陣の中心へ引きずる
「あんたの中に残ってる魔力、全部いただくぞ」