第13章 青い炎
コズモの背後にはいつの間にか黒装束の男が数人立っていた
顔も体格もすべて隠す漆黒の黒装束達に顔をむけ
アドラから離れて売るいていくコズモ
「コズモ」
アドラの声に、コズモは黙って立ち止まる
「バザンとビーチェは悪かった
俺のためとはいえ、お前の唯一の家族だったのに・・」
「君らしくないね、アドラ
ただ血がつながった人間関係に、僕はそこまで貴重な存在とは思っていない」
「・・・」
「僕たちは自ら選んで君についていった
その結果、火族の保守派に命を狙われたり
封印されたり、自爆することになっても後悔はない。
自分の意志で夢を勝ち取る勇気を教えてくれた君といたおかげかな」
「もう少し、お前と話してたかったよ」
「それは出来そうにない
僕は〝人気者〟だからね」
自慢げに笑みを浮かべるコズモに
黒装束の一人が近づき、異空間の扉を開く
何も言葉にしていないがすぐに移動するよう促していることがわかる
「また会えることがあれば、その時はゆっくり話そうアドラ
君と話しているときが一番落ち着くからね」
軽く手をふり、異空間へ消えていくコズモ
黒装束の男たちも後を追い、異空間の扉は閉じられた
しばらく静まり返った空気に身を任せ
アドラは柱の陰に横たわる存在に目をむけた
「なぁ先生
インドリームってなんだろうな」
視線の先には両目を包帯で巻いてはいるが、そこから流れる血の涙は止まっておらず
両手首を頑丈な鎖で縛られ、足の腱は切られて動くことができなかったローランがいた
「・・・・」