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IN DREAM2

第13章 青い炎


暗い闇の中、イリヤの意識は次第に夢の中へ誘われる
まだ暗黒戦争が始まる前の土族の里の中で
平和な日々を過ごしている中
穏やかな気持ちになりながら、その足は里の更に奥になある研究室へ向かっていた
「今日も研究しなくちゃ・・」
ため息交じりに独り言をつぶやき、分厚く丸い石扉の前に立つと
石が横に転がりながらイリヤをその奥へと通す



「-----昨日の課題が残ってるから・・・今日は遅くまで残らなくちゃ・・・・」


小声でつぶやくイリヤの声に、片耳で聞きながらビーチェから放たれる
魔獣を浄化していたアランは
即座にイリヤが何を呟いていたのか察した

「イリヤの過去をここで話させようってことね?!」
「そういうこと。
この土族の正体、知りたいでしょ?
思った以上に面白いものよ?」
「そんなこと、無理矢理言わせることじゃないのよ!
≪水極・機関八弾栓≫!」

アランの背後から究極に冷えきった水柱が8本現れ
そこから機関銃弾のように水の銃弾がビーチェにめがけて飛ばされていく
水の弾をはじき返していくビーチェの右腕をわずかにかすった瞬間
その傷は大きく避け、ただの水弾ではないことに気付く
体感温度は0度を超えている
氷に変換されてもおかしくない水温の弾に
更に水の糸を高速回転で巻き付け、糸を回転させているのだ
そのため、冷え切った水の弾と、周囲の水の糸の追撃で
人体は簡単に裂かれてしまうのだ

「あらしはあくまで水を司るインドリームだから
どこまで冷やした水を作ろうと、氷に変わる温度まではいかない
そもそも、自然界にある水を使うなら別だけど
作り出す水は不純物が含まれないおかげで
マイナス40度くらいまで下げても氷はしないの。」
「ご丁寧に説明までしなくてもわかるわよ」

ビーチェは腰にまきつけていたポーチの中から
小さな注射器を取り出し、傷を負った腕へ差し込み、薬剤を注入していく
薬が体内に入ると同時に、傷はすぐに癒え、傷跡も残らなかった
注射器を投げすて、鼻で笑う
「ふん、こんな傷じゃ意味ないわよ
本気で殺さないと土のインドリームの正体を嫌でも聞くことになるわよ?
まぁ、何かしらの方法で話させないようにすれば自爆する仕組みだしね」


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