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IN DREAM2

第13章 青い炎


「えっ」
「これが本物なら、このナイフで文字通り死ぬけど
そうじゃないなら試してみたいわぁ」
「だ、だめっ!」
「どうして?
ちゃんと仲間に言うつもりなら
今言えばいいじゃない
自分は本物ではありませんって」
「イ、イリヤはイリヤだよ!
何も嘘ついてない!」
「本当かしら?
じゃあ試してみましょうか
《強呪・終魔夢》」
ドクンッ
ビーチェがイリヤの耳元で呪言を説いた途端
イリヤは強い眠気に襲われ、その場で膝から崩れ眠りについてしまう
「イリヤ?!」
突然眠り込んだイリヤにアランは心配して駆け寄る
肩を揺すっても一切起きない
「こいつは暫く起きないわよ」
「あんた、何したの?!」
「あたしの能力の一つ、強呪術は相手を夢の中に送りこみ
過去の深い記憶を呼び覚まして言葉に出させる
その後は呪が発動し、対象者の脳を破壊する」
「脳を?!
じゃあイリヤはーーー」
「自分の正体を最後まで口にしたら死ぬし、
しなければ永遠に寝てるわね
まぁ、あたしを殺せば終わる話よ」
「・・・」
「さっきは手加減してたのよね?
これで存分に殺しあえるじゃない」
「そうね」
怒りをひた隠ししたアランは本気で魔力を練り上げていく
その力は壮大であり、ビーチェは本気で殺し合いができると確信し、毒のナイフから幼魚の化け物を作り出して行く
「頭がハッピーなインドリームは
これが殺せる?!
殺せばここに封印してる人魚の魂を自ら
削って行くことになるわよ?!」
口が大きく裂けた幼魚が空中から
アランに向かって勢いよく襲いかかる
だが、アランの目には迷いがなかった

「生命を司る水よ
我を守れ」
アランの言葉に呼応し、突然露のまわりに
渦を巻いた水の壁が出来上がる
その水に触れた幼魚は瞬く間に消え失せ、塵となっていったのだ
「浄化の水か」
「そうよ
闇等に侵された水族に施すもの。
その中に同族が封じ込められているなら、この技を使うのは当然。
たとえそれがあの子の魂を削り取る行為でもね」
「面白いわ!
だったら、さらに洗練された召喚が必要なような!」
「かかってきなさい
あんたは全力で倒す!」

ビーチェは己の魔力と封じた水族の魂を混ぜ合わせ
人より巨大な化け物を作り上げようとしていた


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