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IN DREAM2

第13章 青い炎


それが事実なら、全て手の平で動かされていることになる
ビーチェにとってあまり心地よいことではない
元々アドラの味方になったのは
気に入らない火族の上層部を簡単に片付けれるから。
正直、アドラがどうなろうと
心底どうでも良かったのだ
兄のバザンと弟のコズモはアドラの復活を
喜んでいたが、ビーチェは特別な感情はない
昔から特殊な体質をしていたビーチェは
火族の記憶改竄の影響を受けなかったため
影響を受けて毎日の言動が変わっていたアドラなんて
目にも止めなかったのだ
そんな彼女が上層部を始末した後も
アドラの下についている理由は一つ
インドリームと戦ってみたかったのだ
だが、実際戦うとあまりにも弱く、興醒めしてしまった
次に出来そうな楽しいことを考えながら
タバコの先から落ちる燃えかすを踏みつけ、アランを見た
「敵の思うつぼでも、アドラと戦うつもり?」
「ジェイクがその道を選択するなら、あたしも戦うわ。
その先の事は、また後で考えればいいのよ」
「ふーん」
空返事を返すビーチェは
アランの後ろで隠れているように立つイリヤを見つめ
一つ思い浮かんだ
この土族はどこまで追い込めば正体を表すのか
唐突にそれが気になった
気分屋のビーチェは、新しい玩具を見つけた子供のような
輝いた眼を取り戻し、口元をニヤつかせる
「いいことおもいつーいた」
タバコを吐き捨て、瞬時にイリヤの背後に回り込む
「?!」
目で追うこともできず、アランは振り返ると
そこには首元にナイフを突きつけられ
恐怖のあまり硬直するイリヤがいた
今にも泣き出しそうな目でアランを見詰めるイリヤ
「いいこと教えてあげるわ、水のインドリーム
この子はこの子であって、この子じゃないのよ」
「は?
よくわからないこと言ってないで
さっさとイリヤの元から離れなさいよ
じゃないと、手加減できない。」
「手加減?
そんなのしてたのなら心外ね。
じゃあ手加減せずあたしはこの子を追い込もうかしらね」
「い、いやだ!
もうあんな思いしたくない!」
完全に恐怖に満ちたイリヤは
首元のナイフが触れられないギリギリまで距離をおこうとするが
ビーチェに束ねた後ろ髪を掴まれ、身動きが出来ない
(イリヤが完全に動けない状況で
下手に技は使えないわね・・
敵の目的を探りつつ、隙をつこうかしら)
「ねぇ、土のインドリームさん
この身体は本物?」

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