第13章 青い炎
「ライセイ!
無事でよかった・・この人は殺したのか?」
「いや、気を失わせただけだ
聞きたいことも聞けたし、こうすればとりあえず
合流できると思ってな」
キミとの戦闘で使用した雷槍を魔力状へ変換し、
両手の中に直していきながら
ライセイはジェイクを背負ってユリエフの元へ降ろす
「ユリエフ、こいつを診てくれ
仮死状態に近い」
「?!」
ユリエフはすぐに治療術を展開し、一気に治療していく
「とても危険な状況ですが・・誰がこんなこと!?」
「いろいろ説明すると長くなるけど、俺が提案した」
「ヒルト君!?」
気まずそうにするヒルトに、ユリエフは深いため息をつく
「後で必ず説明してもらいますからね!
まずは手伝ってください!」
「あ、はい」
ジェイクの治療をしている中、クライヴは
気を失ったキミを見ていた時
ライセイが肩に手を置き、低い声でつぶやく
「本当は、殺そうと思った」
「・・・なぜそうしなかった?」
「クライヴならわかるだろ
殺したら、きっとヒルトとユリエフがいい顔しない
それが一番めんどくさい」
「フッ、それだけじゃないだろ」
「想像はつくか?」
鼻で笑うクライヴとライセイ
そしてライセイのポケットから取り出されたのは
龍族の紋章が描かれた札だった
「俺が最初に結界へ飛ばされた時の餌に使われたものだ。
どこから入手したのか聞けば、ヴァンからのもらい物だって言ってた
そうなれば、ヴァンと一緒にいたあいつも今回の件で
絡んでるってことが確定だ
それに、この札は王族しか使用が許されてなかった
あいつが直接ヴァンに渡したに違いない」
「それで、俺の力でキミの記憶を調べろということか
殺さなかった理由はそれだな?」
「そういうこと。
少しだけでいい・・頼めるか?」
「できる限りは協力しよう」