第13章 青い炎
「・・・・
あの医者を救うツモリナラ無駄ダ
炎のインドリームの力を有した時点デ、運命は決まった。
アドラに吸収サレナカッタトシテモ、ジェイクがあの力を受け継ぐだろう
そうなれば、支えていた肉体は崩壊シ、即死ダ」
「本当かしら?」
「ナニ?」
「インドリームって無限の可能性があるから
世界を救える唯一の能力者なんでしょ?
それに、あの力にも意志があるみたいじゃない
世界を救う力が、依り代になってた医者を簡単に見捨てるとは思わない。
まぁ、ローランさんはあたいが気付いてないと思ってるらしいけど、あたいは全部気付いてる
あの人の体が限界なのも、長生きできない体なのもね。
だからって、助けない理由にはならない!」
アンリは自らの手の平を軽く切りつけ、そこから出る血を己の魔力を変換し全身に炎をまとっていく
「代償能力カ
だが、それは己の肉、魂を犠牲にして成り立つ炎。
ワタシの敵デハナイな」
「それは試してみないとわからないわよ」
アンリが使用した代償能力は、己の生命に関わる全てを魔力に変換して使用する術
火族であるアンリは炎に変換させ全身を被う事で
防御と制限がない攻撃を可能とする
更に熱力をコントロールすれば血流をよくすることができ、体内の免疫力を上昇させることで、常人では得られない回復力も一時的に得られる
「あんたと長期戦するつもりはないのよ
さっさと決めさせてもらう。」
「ソレハコチラモ同じだ」
零式は全身から闇に染まった炎を纏い、マントを無造作に引き裂きながら8本の腕を機械の腕を生やし、ナイフや剣、銃、斧等多種多様な武器を構えながらアンリと激しく衝突した
影で気配を隠し見守ていたラルザはクライヴへ視界を共有し、
己が見えている景色を報告していた
『クライヴ様
こちらは問題なく進みそうです』
『――--そうか、ならそのまま監視しろ
万が一危険なら必ず助けろ
あと、アンリが代償能力を使用しているなら
その魔力の断片を回収しておけ。』
『それは型の確認のためでしょうか?』
『その通りだ。
この戦いが終わってから必要になるからな』
『承知しました。
どうか、ご武運を。』