第13章 青い炎
「これくらい、大きくしないとな」
バザンは右手を上にあげ、手のひらに闇の魔力で造り上げた炎の球体をユリエフに目掛けて投げ飛ばす
「!」
とっさに身を挺してユリエフの前に立ちはだかり、クライヴは闇の炎を自らの闇に吸引し、全てを取り込む
ズキンッと直後に頭痛が襲い、片膝をついて頭を抑えるクライヴにユリエフは焦りを感じながら駆け寄る
「クライヴ君、しっかり!
どうしてあんな危険なことを・・・あれは闇の神ではありませんし、私の天族としての力であれば」
「違う、ユリエフ・・バザンは今、闇の神と同等の力を手にしてる」
「え?」
「奴の魔術は俺の精神に対して発動している
それは俺の肉体が覚えている一番の恐怖対象を映し出すこと
つなり、闇の神だと俺が認識する限り、奴は闇の神となって顕現できるということだ」
「でしたら、余計クライヴ君が身を挺するのは危険です!
今も闇の炎を吸引したことで、体に負担がかかっているではないですか!」
「そう・・だな
今の奴を倒すには、あの方法しかない
ユリエフ、お前の力で俺の―――――」
「・・・そ、それってつまり・・・」
クライヴからの提案された作戦の最後の言葉に
ユリエフは効き間違いだと感じたかった
だが、その真偽を確認する前に、バザンが次の攻撃をしかけるために魔力を練り始める
「さぁ、ここから楽しもうぜ、闇の王子クライヴ・ベネディクト、光の聖女、ユリエフ・フォン・ガルシウス!」
「――--行くぞ、ユリエフ」
「はい!」