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IN DREAM2

第13章 青い炎



ユリエフとクライヴはたどり着いた先の氷山は
吹雪は降っていないが、積もった弓は真っ白で足首まで埋もれる積雪量で
真夜中のせいもあり、極寒に感じる

「長居は禁物ですね」
「そうだな」
白い息を吐きながら、ユリエフはマントで露出している腕などを隠している中、肩から優しく漆黒のマントをかけるクライヴ
「すぐに脱出できるかわからない
着てろ。」
「ですがそれではクライヴ君が・・」
「おれは大丈夫だ。
こういう場所は慣れてる
それに、必要になればいくらでも闇で衣類は作れる」

「そりゃ、便利な能力だな」

「!」
「!?」

上空からきこえる声は、先まで聞いていた男のものだった

「バザン・ベクレル」
「よぉ」

漆黒のマントで隠した口元から親し気にでる声に
クライヴ、ユリエフは違和感を感じながらも
武器を構える

「まてまて、まずは少し話そうじゃねぇか」
上空にいたバザンは地上に降りたち、マントを地面に脱ぎ捨てる
隠れていた口元には漆黒の炎を模した呪印が刻まれており
クライヴは見覚えがあった
呪いと焼き尽くす炎を象徴したその呪印は
対象の精神を灰にするまで燃やし尽くす魔術師が持つもの
「この力はお前たちらが知ってるものだ
けど、その前に知りたくないか?
アドラがどうやって自由を手に入れるのか」

一瞬、ユリエフとクライヴの身構える力がなくなるのを確認し、バザンは話続ける

「まず必要なのは、炎のインドリームとしての魔力
そして、それを耐えうる器だ
魔力に関しては医者とジェイクから奪えば完結するが、問題は肉体だ
今の肉体は火族の隊長クラスの男を殺して、アドラの魂を宿した借り物・・これじゃインドリームの魔力を取り込んだ後に耐えれず灰になっちまう
だからこそ、この結界が必要だったんだ」
「どういう意味ですか?
この結界は私達を確実に殺すつもりのものではないのですか?」

思わずバザンに問うユリエフ

「お前達を殺すためのものでもあるし、俺たちのための結界でもある
言っただろ、俺たちは殺し合いがしたいってな」
「まさか!?」

ユリエフは光の弓を造り出し、バザンに向かって放つ
だが、インドリームの力で造られた矢はバザンの目前で消滅し、跡形もなくなった

「ここでインドリームの力は通用しない
けど、それ以外なら俺を殺せる
魔術、法術、体術とかな。」

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