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IN DREAM2

第13章 青い炎




「なんだよつまんねぇーな。
まっ、俺を信じるかどうかは別だが、客観的に見てもこの世界は狂ってるってわかるだろ?
どの国も種族も矛盾だらけだ」
舌打ち混じりに話すヴァンに対して、クライヴとユリエフは話しに応じる姿勢は見せなかった
それでも構わず、二人の目を見つめながら話し続けた
「天族とインドリームの失態で、闇の神の封印が解けてしまったことは多くの種族に広まってる。
どいつもこいつも、世界を救いたいと大層なこと言う割には裏で禁術やら兵器を作ってんだ」

「・・・」
「なぁ聖人様
今頃天界では下界の対応に追われて忙しくしてるぜ?
あんたはこんな所にいていいのかよ」
「・・・」
「他の聖人を含め、天族総出で動き出そうともしてる中で
こんなしょうもない異空間に来て裏切り者を連れ戻そうとするなんて、つくづく馬鹿だよな
ジェイクもアドラも、とっくの昔に壊れてるってのにな」


「壊れるかよ」

「?!」

一方的に話し続けるヴァンに対し、清々しく言い放ったのは少し懐かしくも思えるジェイクの声だった

「・・へぇー
今はインドリームとしてのジェイクが表になってやがるのか
どういうトリックを使って〝そっちの人格〟を引き出したんだ?
ヒルト・クローズ」

冷たく興醒めしたヴァンの目線は、ジェイクの後ろに立つヒルトに向けられる

「トリックなんかじゃない
俺の声に、ジェイクが応えてくれたんだ
表と裏の人格があったとしても、ジェイクに変わりはない!」
「・・ヴァン、お前が何を企んでるのか知らない
けど、俺が守りたい存在を好き勝手にさせてたまるか」

揺るがない決意を表す瞳には、確かな光が宿っている
今までのジェイクとは比べものにならない魔力を宿したその姿は、インドリームに相応しかった

「どう足掻こうと、アドラは闇に堕ちる
そりゃぁ変えられねぇ運命ってやつだぞ、ヒエン・バルシウス。
お前はいつも運命を逆らうんだ?
昔もそうやって改竄された過去と、突きつけられた現実から逃げて、運命を変えようとして失敗して、結果友達を失ったんだろ」

「ハッ、運命なんて知った事かよ」

鼻で笑うジェイクに、ヴァンは眉間に僅かなしわを寄せる

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