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IN DREAM2

第12章 炎の意志




「・・この先はヴァンがローランを連れて行った場所だが、どこに繋がっているかは俺にもわからない
場合によっては異空間にたどり着くことも考えられる。」
「それでも行く
俺は誰も見捨てたくないし、帰り道の事はみんなで考えればいい。
今ここで悩んでも仕方ないことだろ?」

ヒルトは右手の拳をクライヴの胸にあてる

「俺は絶対に仲間を見捨てない
それがどんな状況でもだ。
例えそこが闇の異空間だろうと、未知の世界だったとしても関係ない
クライヴならわかるだろ?」

まっすぐ見つめるヒルトの瞳の奥に宿る光を見たーーーー
クライヴはかつて監獄に落とされ、闇に染まりかけた時にヒルトとユリエフに救われた時の事を思い出す
どんな危険な場所でも自らの保身など気にせず駆けつける友。
ヒルト自身が持つ夢の大きさに、インドリームの力が比例する

(ヒルト・・・お前ならきっとーーーー)
「不要な心配をしてしまったな」
「気にするなよ
クライヴが心配するのもわかる。
相手はアルトリアの・・闇の神の仲間なんだもんな
それに、ジェイクがどこにいるかも掴めてない状況じゃあすぐに解決しそうにない」

「ですが、立ち止まる理由にはなりません
そうですよね、ヒルト君」

「ユリエフ・・・ーーー」

「さぁ、行きましょうヒルト!
まずはローランさんを助けるのよ」
「ついでにヴァンも倒せばいいんじゃね?」
「ライセイ、そんな簡単に出来ると思うー?」

ユリエフに続き、アラン、ライセイ、イリヤがヒルトに近づき
共に歩む決意を語る

「みんな・・
うん、行こう!」

ヒルトは風の勢いを上げるため、魔力を増幅させていく

球体の風は吹き荒れ、その場にいた全員を軽々しく持ち上げ
異空間のゲートへ入っていく
ユリエフとアランの能力により、カレッツァ街の火族は幻影が見えているおかげでヒルト達の事は気づかった

インドリームに続けてラルザとアンリも異空間へ入る

底知れない闇の力が渦巻く異空間
その先に待つのは、ヴァンによって繋がれた別次元の火族の遺跡だったーーーーーー




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