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IN DREAM2

第12章 炎の意志




「インドリームの力の本質?
ジェイクは知っているのか?!」
「断片だけだけど、少なくともヒルトやほかのインドリームよりかは知っているさ。」

片手に炎を宿し、ジェイクはとある光景を炎の中で見せた

それは人影が光る石を見つけ、手に取り、炎を宿した瞬間だ
その炎を使用し、多くの人々を助ける、守り、時には傷つけることもあった
そして他者が炎の能力を狙い、奪い取ろうとする光景

「これはかつて、人がエレメンツを持つよりももっと昔の光景だ」
「人がエレメンツを持つ前?」
「そう、今では各部族が自然のエレメンツを所有している
けど、はるか古代ではエレメンツなんてものはなく、人という種族のみしか存在しなかった
炎は世界を構築している五大元素の一つ。
使い方次第では炎自体が見てきた世界の歴史を観れることだって可能なんだ
ヒルト、お前の風の能力もうまく使えば多くのことを教えてくれる
例えば、炎の力が奪われた瞬間なんてこともな。」
「!
ジェイクは誰かにインドリームの力を奪われたのか?
だからずっとその事を隠して火族として任務を・・・――――
いや、そうなら辻褄が合わない
あの夜、俺を襲った時にジェイクの人格が多重化して混乱してた!
本気で俺を殺そうとするジェイクと、インドリームとしてとどまるジェイク。
二人の人格が交差する現象はたった一つだ
つまり、ジェイクは奪われた側じゃない、゙奪った側゙!
火族の技術を使用すれば他人の肉体や魔力をはぎ取り、自分のものにできるから。」

ヒルトの推測を聞いていく旅にジェイクの口元はにやけ、不気味に笑っていく

「ジェイク、本当のことを話してくれ!
お前は何がしたいんだよ!」

「何がしたいだって?
そんなの、決まってるだろヒルト」

突如目前に迫るジェイクは炎を宿した両手でヒルトの首を絞め、その場で倒しこむ

「俺は望むのは真のインドリームとなりあいつを救うことだ!
そのためには俺だけの力じゃできない・・だからお前の・・・その力が必要だ!
ヒルト、お前の中に眠っているもう一つの力、俺に奪わせろっ!!」

「っ?!!」






恐怖という負の感情に飲まれかけた
その瞬間、ヒルトの意識を闇の中から消え去り、現実へ戻ってくる

「っ、はぁ、はぁ、はぁ、はぁ・・・」

「ヒルト君
大丈夫ですか?!」



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