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IN DREAM2

第9章 ディオン連邦共和王国




「わがまま言ってるのはわかってる!
それでも私は・・」

ドレスにシワがつくほど強く握り、震える両手を必死で誤魔化す
それでもジーナは伝えておくべきと思った

「私はアレックスが好きだからっ!」

「ジーナ・・・」

「だから傷ついてまで戦ってるのを見続けるのがずっと辛くて・・
その理由が私のためだって知って・・それで余計に・・」

涙を流しながら俯いて必死に話すジーナに
アレックスは優しく微笑み、流れる涙を指で拭き取る
小さな頬に流れる涙の跡を包むように手を当て
そのまま頭を撫でながら抱き寄せるアレックス

「その言葉を聞けただけで、僕は生きて戻れるよ」
「アレックス・・」

ジーナを強く抱きしめ、アレックスは明るく晴れた表情で話した

「僕たちの夢を叶えよう
その為にも彼等の助力が必要で、彼等には僕が知っている情報が必要だ
だからジーナ、僕は戦うよ」

ジーナの小さな顔を両手で優しく包むように触れ
お互いが目を合わせながら話す

「そして生きて戻り、君のそばを離れないと約束する
君から言わせちゃったのは悪かったけど
全てが終われば、僕の気持ちを伝えるよ」
「うんっ・・!」

迷いと不安を抱いていたジーナの表情は
強い決意のものへ変わり、満足そうにしてアレックスは頭を撫でて立ち上がる


「待たせたな、インドリーム」

「大丈夫だよアレックスさん」
「傷は大丈夫なのですか?」

「ヒルト、ユリエフ
僕は大丈夫だ、魔力もまだある。
戦えるよ」


アレックスの覚悟した目にヒルトを含める全員には
その気持ちが伝わった


「カンスを封じている結界の中には僕が送り込むよ」
「我は王女をここで守ろう」

ユーインとヘイデンの心強い後ろ盾に
インドリームとアレックスはうなづき、武器を構えてすぐにでも戦闘が開始できる状態になる

「インドリームの皆さん、アレックス
あの結界の中は闇に包まれ、強力な魔族の魔力を感じる
おそらくカンスは魔族になり、力も計り知れない」
「だが君達なら勝てるだろう
闘技場での試合を見ていたが、強力な技を使用していたからな」


「ありがとう、ユーインさん、ヘイデンさん」

ヒルトは仲間達の先頭に立ち、背中を向けながら答えた
そして直ぐにユーインは結界の入口を開け、インドリームとアレックスは入口に向かっていき、濃い闇が溢れる結界の中へ姿を消した

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