第9章 Sugar9
「なぁ心羽、なんでこんなことになったんだろうな?」
「さ、さぁ・・・?」
先程のメンバーで飲み会を開くことになってしまった。
しかも、流司さん家。
また、流司さん家かよ。
刀ミュの時も、ここで1回やったなぁ。
ちょっと流司さんが怒り気味なのは、この飲み会が私のせいだということ。
みんなに、流司さん酔ったらめちゃくちゃ面白いという話をしたら、こんなことになってしまった。
面白いというか、私が好きな展開になるから、なんだけど・・・。
今回は、広大くんがターゲットかな?
それか、しないかも・・・。
麻璃央さんだからしたのかもしんない。
「麻璃央くんいないよ?俺が誰彼構わずあんなことすると思う?てかお前、して欲しいの?あ、お前がして欲しいの?」
怒ってるー。
いや、まあ、私にして欲しいとは思うけど・・・違うんだよなぁ。
相手が男の人じゃないと。
ここは兄弟愛を見せて欲しいとも思うけど、ナルサスの絡みも見てみたいな・・・なんて。
「の、飲みなよ・・・。」
「お前が飲めよ。」
お酒の入ったグラスを譲り合う。
「お前ら、2人とも飲めよ。」
「はい。」
「はい。」
ユウキさんに、ごもっともな発言をされ、2人して声を揃えて返事をして、一つずつグラスを持つ。
「酔わせるから。」
「それはこっちのセリフ。この飲み会、流司さんを酔わせるために開かれたんだから。」
「ちげーし。」
みんな、酔った流司さんを見たいんだよ。
「違うくないから。ほら、飲んで。」
「うっせ、お前こそ、飲めよ。」
「流司さんが、お先にどうぞ。」
お互い、どちらが先に飲むかで、言い争う。
「いいから、2人とも飲めよ!」
広大くんが、私と彼のグラスを持って、同時に口に注ぐ。
あ、待って、そんな一気に飲ませないで。
すぐ酔っちゃうから。
「おい、広大!急に飲ませんな、バカ!」
「2人して言い争って、飲まないからだろ!」
あは、流司さん、口の端からお酒溢れてる。
可愛い、エロい、セクシー、死にそう。
そんな彼に見とれていると、
「なに?」
と言って、こちらを見られる。
「誘ってる風にしか見えない。」
「お前の目がおかしいだけだろ。」
酷い。