第99章 瘀血(おけつ)
あの時(5年前)みたいに…』俯く
レイジ『…!!
………
そうか…』
迅『うん…
だから大丈夫
幸いにもボーダーは…恵土先輩のファンばっかりだから』微笑
レイジ『…そうか』
迅『だからまあ…
借りパクする訳にもいかないし
レイジさんが恵土先輩に返して☆』差し出す
レイジ『自分の手で返せ
俺は事後処理に入る』背を向け歩き出す
迅『え〜;
そんなご無体な≡3≡;
レイジ『自分で伝えろ』淡々
迅『………
厳しいなあレイジさんは』苦笑
レイジ『俺でなくても同じことを言う』
迅『…←項垂れ、瞑目する
…ははっ
…了解♪』トリガーを挨拶代わりに上下に振る
ふらっ
そのまま搬送先の病室に訪れる
その中で…迅にも
守りたいと願ったボーダー全員に、問い掛けが起きた
『彼女が全トリオンと命を対価に、貴方達を守ってと願いました
ブラックトリガーになることを由としますか?
それとも…別の何かを願いますか?』
白帝(白い光の玉)からの問い掛けが
自身と光の玉しか何も無い精神空間で響き渡る
『恵土先輩/恵土を治して!!』
全員が異口同音に叫んでいた
呼び方は違えど、想い(願い)は同じだった
瞬く間に熱を発し、全身に及び…次々に治していった
命に深く関わるものから順に……
それに伴い…
血気胸もその日の内に治り
高熱が続く中で、辛うじて命を繋ぎ止めていた
意識が戻らない恵土に…
持ち逃げしてごめんね
と迅から書き置きと共に、トリガーが見舞いの品と一緒に置かれていた
ぼんち揚げも一緒に
同日
17:17
木虎『いきなりあんなのが流れてきた時は驚きましたよ
しかもボーダーに所属している全員に』
入院した部屋、個室でカーテンを閉めながら、思い返すように呟いた
それに丸いテーブルに備え付けられた椅子に座り
差し入れで太刀川が持ってきた缶コーヒーを開けながら風間が答えた
ぷしゅっ
風間「医師が言うには奇跡だとのことだ
まさか白帝でブラックトリガーになろうとするとは
はあっ」溜息
秀次「済みません、取り上げていなかったことに気付けず
すっかり気が動転してしまっていて」俯く
ベッド横の椅子に座り真っ青な顔で俯く秀次に
風間「いや…それが却って功名となったんだろう
そんなに自分を責めることは無い」
そう慰める風間の横で、とんでもない発言が起こった
