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Unlimited【ダンまち】

第97章 神無(しんむ)





ケイト「数日後
そこから更に七日が経ち…

よさくは起き上がれるほどに回復しました


「きみいいい
き…みいい」

その頃には…よへいの声は枯れ果て、足もふらふらになっていました


その日
よへいはよさくへ尋ねました

「おんなのこえ…?」

「ああ
その正体知ってたら教えて欲しい!!
頼む!!!」

その場に土下座し
よへいは必死に頼み込みました


すると…
よさくは女の声の正体を知っていると言います

「ほんとか!!?」

「ああ
「住んでる場所は!!?
それも知ってるのか!!?」

「ああ」
「よかっ、た…
よかったあああ
案内してくれるか!?
待て!その前に歩けるか!!?」

「待つのはあんただよ!!
「へ?」

「水!持ってきな!!」
そう竹筒を差し出しました

「ここんとこあんま寝れてないんだろ!?
ちゃんと寝て!食べて!
それから行きな!!」

「でもよお」
「黙ってやる!!!!
娘担ぐの誰なんだい!!
よさくも連れて更に担げるってのかい!?今の状態で!!」

「あ…
………

そうだな…
少しだけ…寝てから行くわ^^;」
そのまま糸が切れるかのように布団に倒れ眠りにつきました

安心したのか熟睡するよへいを尻目に
その間にときこはパッと食べれる食事を用意し
起きたよへいとよさくへ与え、外へ行かせました


「家の留守は私に任せて行きな!」

「ありがとう!
恩に着る」

そうよへいは頭を下げ
よさくの案内を受けながら歩いてゆきました


案内のままに歩くと
娘は崖下にある大きな立派な木の根元で寝ていました

衣服も綺麗で整っていたそうです
顔色も良く、どこか元気にも見えました

そこには水源もあり、水も確保できたそうです
木の傍に小さな泉が湧いておりました


「女の声がしたって言ったな…?

ありゃ木の精だ
大方栄養が足りてねえんで、誘い出したんだろう」
とよさくは言う…

そして
よへいはきみこを背負い、よさくから目を背けた後…

振り返ると…そこから彼は姿を消していた


頭の中に声が響いた

『木の精はなあ…
みんな、子供が大好きなんだ
そんでなあ…貧しい子らを見ると
人の姿を取って誘い出すんだ
元気出せってなあ

仲良く遊んで、たくさん実い食べて
大きくなれよおってなあ』

その声は確かによさくだった」
ごくり
唾を飲んだ


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