第95章 神(しん)
ソウルイーターの世界では…
(原初の滅神はデス・ザ・キッド(死神の息子))
ケイト「全部…忘れてゆく
消えてゆく…
思ったことも、感じたことも…全部……
全部…わからなくなっても……
きっと、また…キッドのこと……」
力無く、震える左手で、辛うじて持ち上げた手で、倒れ伏したままキッドの右頬へ触れる
それに…涙を浮かべながら手の上に、左手を重ね
右手でも触れるように、今にも崩れ落ちそうな手を取る
仰向けに倒れ伏したまま
心臓の手術、施術が終わった後
施術中での痙攣等を抑え込む為に、四肢を皆で押さえ
キッドは左腕を押さえていた為、左腕側に跪いたまま側に居た状態でいた
ケイト「………また……
惚れてもいいかな?
キッド「当たり前だ!!(涙)
済まないっ(震え)
そんな苦労をさせてしまっていたことを
俺は…!
何も知らずに!!」わなわな震え泣く
なで
それにケイトは微笑み掛け、左頬を触れたままの左手で優しく撫でる
ケイト「976垓人が身投げしたんだ
残り寿命が百年になった初代の為に
二度と生まれて来ないことを条件に…自ら、消えて行ったんだ
頑張ったんだ…
初代も…みんなも……
頑張ったんだよ…?
14垓人も癌に加担した隠れ癌が居てね…?
やっとみんな消せて…
やっと……
あとは…癌と半グロだけに……
私も…2800年前から
生まれた瞬間から
魂を自ら削って、分け与えることで…守ってきた
必死に守ってくれたみんなが…大好きだから
守りたかったから…^^
私のことを考えたり思ったり悩んだり大事にしようとしてくれたり…
そうされる度にね…
なんか、あったかいなにかに包まれたように感じて
痛みが…それごと、愛おしく感じるんだ
触れる度に…
痛みが…和らいで
それごと愛おしく想えるんだ
それごと…守りたいってさ^^
お母さんも…
初代も…
きっと…同じ想いなんだと思う(切なそうに目を細め、潤ませながら苦しそうに笑う)
本当に…大好きだって想い…いっぱい伝わってくるから
1兆5千億年も…欠かさず、頑張ってくれたから
だから…
今度は…私の番なんだ
誰にも…消えてゆく思いも、死んでゆく思いもさせたくなんかないから…
それだけは…
忘れ、ないで……」ぱたっ←手が落ちる
意識が微睡んでいるのを感じた