第94章 創傷(そうしょう)
結局の所、命じた罰は禁酒でした←4489ページ参照
ケイト「神々の王なんて重責出来るかい!!」ふんっ!!ぷりぷり←頬膨らませ
その頃、白の国では…
『………』
フィンクス「なあ…あれ」ケイトを指差す
フランクリン「言うな;」知ってるという意
シャル「やってるんだけど…」←目配せし合い
『ねえ?』じと目←ケイトを画面越しに見つめる
ロキ「後生やああああ」滂沱、手を伸ばす
ケイト「ふんだっ!」ふいっ!
その後…フィンに取りなされて、一緒に飲むことになった←4493ページ参照
話を戻そう…
そんなこんなで…
10月10日(10月12日)
ギリギリ、辛うじてだが…
最後のトリを務められるぐらいには回復出来た
なんとか…こちらが付き添ってという形ではあるが――
それまでが本当に大変過ぎて……(遠い目)
思い出したくない;
ケイト「元々生まれなかったはずの存在なんだ…
みんなが無事ならそれでいい」
そう言ってはばからない理由を…教えてもらった
ケイトという二代目の分体――
それらが…力を尽くしてもなお、実在化出来ない
それが…二代目原初の始祖神が生まれていない世界線―――
己が身を対価とし
命と自我と記憶の全てを対価とし
二度と生まれてこないことを対価にして
果たされた実在化だ――
身投げすることで
存在した証は全て消える
記憶も…共に過ごした時間も…
全て無かったことになり、消える
それが……
己が身を対価とする…
身投げという事象の根幹、成れの果てだ
記憶を有するのは……
今や…
原初の始祖神含む…原初の神々のみだ……
アルバートとして生まれた世界線では…
自らという存在そのものを対価とし、消え去った
しかし……それを悼んだ、心を痛めた原初の始祖神が…
息吹を吹き込み、一時的に残骸を繋ぎ合わせ
本体であるケイトへ、宿らせた――
それに伴い…過去にした功績、娘であるアイズも消えずに、無くならずに済んだ
そして…
ケイトの分体を新たに生み出し、向かわせ
こちらへ生まれさせて、実在化出来る唯一の世界とした
本体は…
これを小説として書いている世界にいる……
つまり……
消える?
ケイト「そういう契約でここに来た
元より覚悟の上だ」
派遣されてきた?
だから実在化出来ている?