第94章 創傷(そうしょう)
そのまま泣き疲れてしまったのか…僕を抱き締めたまま眠ってしまった
許していると言うのに、何度も謝って
無理はしないでと何度も言われたのにごめん、まだまだ謝り足りないと
しつこいと突っ撥ね、寝るようにと頭を撫でて撫でて撫で倒し…
その内にウトウトと眠り掛け
堰を切ったように涙を流し訴え掛けながら眠りについた
目を覚ましたのは…次の日の晩だった
それまでの間に…ケイトに、ある代名詞が付けられていた
『慈しむ者(いつくしむもの)』
どんな存在相手にも、慈しむ心を忘れない
死なないで欲しいし消えないで欲しいと望み願える唯一
その気質から、原初の始祖神と同じ存在であることから、次期母体として『誰かが身投げせずとも誰もが笑って生きられるよう、実在出来るよう、魂が生まれた瞬間から、自らを削り続けていた』
天候を自在に操り、治療も含め様々な神通力を発することが出来る
しのぶ「慕ってます」
ケイト「…!(瞠目)
////(ぼおんっ!!)
………私も…
お前が、好きだ
世界中の誰よりも、何よりも
慕っている」微笑
しのぶ「////(かあああっ)
め…面と向かって言われると…
恥ずかしいですね」てれてれ、ふいっ←顔を逸らす
ケイト「あ…うん←顔を逸らす
い、いやなら、いってくれ
なんとか、方法を、考える
別の伝え方だってちゃんとあるんだからさ//」ごにょごにょ
しのぶ「ふふふふっ^^」口元に手を当てて笑う
ケイト「…?
何か…おかしなことでもあったか?」きょとん凝視
しのぶ「いえ…ふふっ←目を伏せて笑い声を上げる
貴方と居ると…
心がほぐされると言うか…
落ち着きますね
温まります」ほっこり微笑
ケイト「微笑)
そんなんでよかったら一生するよ^^
大好きだから…」ぎゅっ
微笑し、両手で優しく包み込むように手を取り、握り締めた
しのぶ「…………///←目を細め微笑
もおっ
そういう所ですよ?」はにかんで笑う
ケイト「?なにが?」きょとん首傾げ
しのぶ「可愛い)^^///」くすくす
ケイト「?
??」首傾げ怪訝
未だに…
どの世界でも、君は自分のしたことが
どれだけ人の心を温めているか、幸せな心地にしているか…
わからないままだった
素のままでそれが自然と出来るのは
心底凄いと思う、尊敬している…
世界中の誰よりも……
