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Unlimited【ダンまち】

第91章 轉儛(てんぶ)





メイはとっくに化身化していたらしく…
迷宮を生み出したその時点から、既に覚醒、目醒めは行われていたらしい

しかし……


オラリオにあった穴は未だ、塞がることも無く…迷宮の鼓動が聞こえていた



鼓動が重なり合う現象を、共鳴と言い――それが周囲一帯にまで影響を及ぼすことを『覚醒』と言う



その際、わかったのだが……

ダンジョンは消えたのではなく、自身の中に戻ったのだという
迷宮の意思を宿したゴーレム(神工生命体、ケイトが創った)、メイの中に――


ラスト・ブレッシングを身に付けた折、火の四日間があったその時点で…既に―――



そして――輪廻(りんね)という形で、既にそれは叶っていたという―――(空がある中で地上を走っていた当時の)前世の記憶を持ったまま転生するモンスター達…その素となっていたそうだ



化身化と覚醒は、厳密に言えば異なる
化身化は、霊体・魂・心の全ての願いが全て一致し重なり合うことで辿り着く、神に到達した者のみの中でもほんの一部のみが辿り着く極地であり
覚醒は、互いに鼓動が重なり合うことで呼び起こした現象(共鳴)が周囲一帯にまで影響を及ぼすこと、心も体も一心同体となった者達のみが辿り着く極地である


化身化した神は創世神の親世代の頃
当時、1000垓人の内15人しかおらず(創世神の親(8人)を除いて)、
原初の神々界の人数32人に対し23人ということになるし、9人はなれていない状態にあるということだ…

化身化した神の次世代が原初の神々界へ立ち入りすることを、優先的に執り行われている――全てを守る為に



『アンカー指定』を受けることは、ギアファイター達にとって誉れであり、誇りであるとも言われている

と、言うのも…


後になればなるほど、ニトロの共鳴や覚醒で残された波紋はリセットされず、
罠のみ新たに更新されて覚え直す必要がある為、後になればなるほど、レースの難しさは増すとのことだ

ギアライドの醍醐味とも言えるものであり、研鑽を更に積む必要があるとも言われており…世界代表チームとしても名を挙げることとなる



神国学舎代表チームから神国代表チームへ、神国代表チームから世界代表チームへ――その表彰を受けた際、3人もとい4人は共にメダルを首に掛け、誇らしい表情で写真を撮られ、新聞の特大の見開きの見出しとなっていた


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