第91章 轉儛(てんぶ)
でさ!やっと離婚できて、やっとって感じだったんだ
でもさ…じいちゃんが…痴呆にかかっちゃってさ
軽い今のうちにって、コクーンで治してもらおうとしたんだ
それでさ
コクーンに向かう道中でさ…
死んだんだ
全員、3人一緒に
飛行機事故で」
駆動「コクーン行きの飛行機は全部安全なはずじゃ
ライド「あ、違う違う!
中間地点行きなんだ
遠かったからさ
直行便がなかったんだ
それで…
俺、生き返る権利、渡そうとしたんだ
お母さんに…
お母さんが死んだのは…
俺を庇ってなんだ
守ってだったんだよ
だから…さ……」ぎゅ←ギアを両手で握る
『…………そんなことが』
ライド「だからさ!
絶対優勝するんだ!!
じいちゃんの寿命は、残り5年!
それまでに!!
絶対にプロになって!職について!!
笑って過ごせるように
安心して好きなことが出来るように
頑張るんだ!!俺!!
95歳まで生きるらしいからさ、俺^^;あはは」後ろ頭を掻く
小浪「そんな……
私…あんたのこと、ただの能天気バカだと思ってたわよ!」
ライド「ええ!?ひかり!!?;(ガビーン)
な…なあ
有は違うよな?」
ふいっ!!
ライド「ガーン!!)否定もしねえ!;
なあ!雅敏は違うよな!?;」
駆動「…………
頑張り屋だとは思ってはいた」
ライド「なっげえよ沈黙が!!;」
駆動「いや……」
『済まない』
ライド「皆揃って!!?;
まあ…いっか
歩けるようになるって太鼓判押された時は嬉しかったなあ…(微笑)
じいちゃん、嬉しそうに笑ってたもんなあ^^
医療も学費もタダなんて、ここだけだもんな」
駆動「国費から賄われているからね」
ライド「税金?」
駆動「違うよ
ここでは税金は要らないんだ
全てが国営で、給与として支払った分を引いて、余った分を投資として使用されているんだ
先行投資としてね」
ライド「へえ〜
そんなとこまで詳しいんだなあ」
駆動「常識だよ!神国での!!
言っておくけれど、神国の法律の勉強をしている人はもっともっと僕よりも詳しいんだ!!百を超える項目を全部丸暗記しないといけないんだよ!!?」
ライド「えーっと…目指してた?」
駆動「いいや全然(頭を振る)
神国では副業は出来ないし…
審査、適性検査で適性があったのが、弁護士とメカニックだったんだ