第91章 轉儛(てんぶ)
ライド「あった!!!
(起死回生の一手!!)
阿久津ぅ!!
そこの罠を踏め!!!
凍結沼の中だああ!!」
阿久津「わかった!!」
ばっ!!!!
即座に木のニトロで根を張って潜り込み、超速でギアで触れてみせた
新たなる罠、爆発罠
あらゆる状態異常を解除すると共に、爆発して移動させる
どの方向に爆発するかは踏まなければ分からず、更に着地して数秒程静止させる
次の瞬間、爆発と共にゴール目前まで飛び、更に…‥とんだ先にある加速パネルを踏んだ
ライド「おっしゃ交代だあああ!!」
だっ!!!←シュートする
阿久津「君が何故チームのアンカー指定を受けたのか…今ならわかるよ」微笑
ライド「!」瞠目
阿久津「いけえ!!!」
ライド「ああ!!!」
そのままあらゆる罠を超えるだけではなく
阿久津が残した木々を利用して悪質な罠を次々に回避し
数十秒もの差を付けて、ぶっちぎってゴールしてみせた――
ナレーション『熱戦を制したのはライド選手だあああ!!!』
ライド「よっしゃあああああああああ!!!^^//」拳を握り、天へ挙げる
決勝前夜
小浪「でも何で補修の日、いなかったの?」
ライド「あー
あの日はじいちゃんの介護をヘルパーさんに全部伝えてバトンタッチ
引き継ぎした日なんだよ
その手続きとか色々あってさ〜
ずっとバタバタしてたんだ
介護しながらなんだけどさあ
じいちゃんおむつはいてるし
杖ついて歩けるようにならないと
痴呆防止にもならないし、衰えちゃうしってことで
リハビリテーションとか色々行ってさ
その為に必要な手続きとか全部色々走ってたんだよね」
小浪「え…?全部?」
ライド「へ?そりゃ動けるの俺しかいないもの
俺の家族はじいちゃんだけだし
施設に入るとか言ってくれてるんだけど
断ったんだよね
俺さ…ずっと虐待受けてたからさ
それを庇っての傷なんだ
それがもとでなったものだから
俺が助けたいんだよ
母方のおばあちゃんは、普通に死んでったけど
弟が3歳の時に殺されて、当時俺は7歳で、馬鹿みたいに泣き叫びながら殴りかかったら殺されかけた
それで…お母さんが殺されたんだ
一か月と少し前だったかな
それでやっと検挙されて
弟は事故死ってことに捻じ曲げられちゃったから
でも今度は違う!!
ちゃんと逮捕されて、接近禁止命令も出されたし
