第91章 轉儛(てんぶ)
フィン「虐げている自覚が無い犯罪者というのは…実に質(たち)が悪いね」
リヴェリア「質(しつ)もな、人としての
人として恥ずかしくないのか
あいつらは」睨視
ガレス「散々被害者ぶるだけ被害者ぶりおって
それ以上の被害者を生み出しておいて何様じゃ、まったく」嘆息&顎髭を撫でつつチラ見
ケイト『ひっくひっくひっくエッグ;;』
フィン「辛い想いをさせてしまったね
僕が代弁すべきだったかな?」
ケイト『いい』
『え?』
ケイト『自分で言わなきゃ、何も伝わらない
だから言った
それでいい』ぐすっ
『ふふっ』
ケイト『汚れ役は…させない!
やるなら自分でやる!
人にはさせない!』
フィン「やれやれ…
少しは背負わせてくれよ?僕にもね」ぽんぽん←頭の上に手を置いて二度言い聞かせるように優しく叩きつつ撫でる
ケイト『頷)ん!
十分背負ってくれてる』ずびっ
『………
(目を見合わせ)
ふふっ(微笑し合う)
ありがとう^^』
ケイト『ぐすっ…私の台詞』ぼそ
アイズ「ふふふっ^^」
何なんだあいつらは、という剣呑とした空気から完全に一変した
楽し気な空気が流れる最中…
怒りの波動を感じた
それも程近い場所、直ぐ横で
アイズ「でも許さない」ぼそ
それがアイズの怒りで、場の楽し気な空気は霧散させられた
ケイト『その気持ちだけで十分だよ…
ありがとう^^嬉しいよ』微笑
アイズ「むすーっ)
………」ぷくぅっ←頬を膨らませる
ロキ「かわっ、かわかわかわかわかわかわかわかわ←わなわな激震
ケイト『可愛いのは私も思うことだから落ち着いて;』ぺちん
そんなやり取りを交わす中…
ロキ・ファミリアの、癌ファミリアへの接し方が形式付けられた
上から下まで一律で……
ロキ曰くよくもうちの一番星痛め付けたなボケェ、だそうだ
特に殺すとか追い出すとかはせず、只管無干渉を決め込む…たとえどんなことになろうとも
それだけだった
だが…オラリオは赦さず、処刑(オラリオからの永久追放)を断行されることとなった――
それが全ての世界において起きた事象である
ちなみに…ケイトが起因で知った訳ではない
英雄譚に載せた訳でもない(ケイトの意向で載せなかった)
癌等の罪の全てを流した訳でもない
ただ――またやらかした、それだけに尽きる