第91章 轉儛(てんぶ)
創世神の親の力を叩き込む
それが出来、受け止め、解放できるもの――
それが…再生者!ケイト!!キタルレスだ!!!!
犠牲も哀しみも無とする――
来たる世代を、時代を齎す――
存在なのだ――!
私は…創世神の親』
しゃがれた声をした爺さんが立ち上がり、声を漏らす
創世神の親『最初の魂であり
全ての親でもある……
最初の神――スェアルス
スェアルス
ウレイオス
キタルレス』
ケイト『ただでさえ弱ってるのに
力なんて送ったら心臓麻痺しちまうよ;』
創世神の親『大丈夫…
そう願うものがいる限り…
最悪な状態にはならない…
若いから多少の無茶は大丈夫だから…
今回、送った結果、お前はああなった
そして……
何億年経とうと
無限年経とうと……
再生で戻れるから――
最初は種火だった…
だが……
それは…無数の育みを経て、今へ至るから――
ケイト『幸せ――――――――^^』
2代目はそれを除いて何も感じなくなっていた――』
フィン「寿命が無限の太陽みたいなものじゃないか?」
『言えてる』
こくり
創世神の親『それに近しい存在となる――
そして……
皆と共に笑って過ごせるようになる――
自由に――
幸せに――
そうさせる為に……
私は…
私を…
お前達の中に遺した……
必ず守る――その約束を果たす為に―――
遅くなって済まなかった』
それに初代が頭を振る
それ(初代)とは対照的に
ただただ幸せいっぱいという顔で笑い転げるケイト――
初代『――――――――
ありがとうっ』
もう言葉にならない
といったばかりの表情と涙だった
口元を手で押さえて咽び泣く始祖神の傍らで…
滅神が静かに支えていた――
創世神の親『………
(万感の想いで胸一杯であろうな)(微笑)
その『再生された世界』では…
闇は…光を発する闇しか存在しない
願いで調整可能なもので…
効果範囲は、全体
寿命は、無限
対価は、己の力と、皆の意志
効果は、己も含めた皆の自由と、無限の時間
ここに居るから…
この世に、世界に、生まれ落ちてきたから……
だから……辿り着いたこと
辿り着けたこと……
『今』という時に目醒め、夜明けの時へと至る――』
テロップ『最高到達点をバックにどうぞ』