第90章 未来への展望
ヘレイオス街の結界へ誘導し、黒竜を封印させた後に
その後での、別れ際の出来事であった…
黒竜が呼び寄せた竜達、黒竜の子含めたそれらを野放しにしてはいけない点から……
アイズ『待って――お母さん!!!!!
嫌だ、待って…
お母さんまで居なくならないで!!!!!』
滂沱の涙を零した
そして今――
アイズ「でも……
違った
ずっと…居てくれたんだね……
私の隣で
魔法の中で‥……」
命を捧げて、竜の巣を封印した――それは…命を対価にした封印(風印)……
その時点から、私の中でずっと守ってくれていた
それも踏まえた上でのものだった―――
アイズ「待っていてくれて…ありがとう(微笑)
←治療中のアリアに向けて言った後、ケイトへ向き直る
これからは…ずっと一緒だね^^」
ケイト「ふっ)^^
ああ!」微笑
力強く頷くケイトに、アイズは笑った
そして――再び抱き着いた
もしかして…
ケイトにずっと一緒にいたがったのって……
魂で感じていたのだろうな…
全て――定められた道筋の上だった
ギルドで出会うことも含めて―――
アイズ(強敵)に打ち勝つことも、身体能力の差を埋める戦い方を僕等に教えることも含めて―――←出会い章、参照
ケイト「私の魂が消える
それを対価にした」
リヴェリア「なんてことを!!!!
ケイト「だが…
間に合っただろ?
^^」
リヴェリア「阿呆が…
ケイト「あはははっ!^^
始祖の聖女(セルディア)にそっくりだな」
リヴェリア「むっ)
褒め言葉ではないぞ、それは」じと目睨視
ケイト「すまんすまん」手を合わせる
それに僕等は苦笑を返した
ケイト『目立ちたくないんだよなあ…』ぽつり
世界全体『どう在っても無理だと思う…』じと目
アルバートでもケイトでもどちらでも言っていたことだが…
それが叶うことは無かった……
神に至った瞬間に、アルバートの魂はケイトの内に合流したのだという――そういう期限を設けての制約だったらしい
アルバートの霊体はそのままで…
僕が神に至ったのに合流していないのはどちらも生者で死んだ状態では無いかららしい
精霊の力とは魂の力…それ(アリアの力)を十全に発揮し、受け止め、神に至っていない身でオラリオを守るにはそれしかなかったのだと――