第90章 未来への展望
しかし…ステージIIIとIVは魂にまで至り、他の魂や霊体へ癌を転移させる
それに伴い…罪を分化させて植え付ける行為をして回る所業、在り方から癌へと至る
その変化を変異化、転移細胞化と言う――
ステージIIは己のみで押し留めるか、はたまた人へも与えるかで変わる
言わずもがな…後者は癌、前者は『辛うじて』だが無事で居られる
ステージIIの段階で、魂にまで植え付けられた癌の同化が進むことを指す
癌に心を開いた段階で、先程言ったようにIII、IVとなる
その時点で罪は同化し、切り離せない事態を呼ぶ
分化出来るのは…癌に対して心を開かない者達のみに与えられた権限とも言える
まあ…どちらにも心を開かなければ同じことだが……」
『え?』
ティオナ「どういうこと?」首傾げ
ウリエル「………
始祖神に心を開かなければ…
分離しやすい事態を自ら放棄した、とされる
植え付けられた罪を分化させるには、本人の許可が必要
その者が始祖神へ心を開いてなければ、不可能なんだ」
『!!?』
ウリエル「癌になりたくない
あるいは
始祖神にならという信頼、すなわち心を開く
上記のどちらかが必要不可欠となる
癌になりたくない
ならば、癌にさせない為に、願いを叶える目的で手が出せる
人を見ない無理強いをしない、出来ない方だから…原初の始祖神様は――
心を開いていれば、言わずもがな守る
その影響が最も起きやすく、実在化の浸透具合も跳ね上がり、植え付けられた癌を跳ね返すことも出来る
それが…――自浄だ
改めて言い直すが
罪は癌細胞
実在化は免疫細胞だ
それを忘れるな
好意によって生かされているのだということも
主の自由を犠牲にすることで、自由を与えられているのだということもな!!(ギリッ!!)
それが事となりの真相だ――」
フィン「事となりとは…人となりの事バージョンかな?
事に生まれ付き備わった状態を指すと
ウリエル「頷)その認識、見解で相違は無い
腫瘍を植え付け、同化させ
罪を犯していないものを、罪人へと仕立て上げ
自らを死なせない為だけに、全てを罪人へと変異させる道を選んだ
腫瘍とは罪だ―創世神の親殺しという
それを見るだけ、認識するだけ、記憶するだけで
そこから転移は始まる
存在するだけ、ただ在るだけで…永遠にいたちごっことなる――
