第90章 未来への展望
フィン「祈りでどうにか伸ばせないのか?
ウリエル「ならん。
多少程度の延命にしかならん。0ではないが微々たるものだ」
リュー「あれ以外に方法は
ウリエル「無い。あったらとっくにやっている」
竹を割ったような性格なんだね;
話が早くてちょうどいい
わかりやすいし頷ける
ちゃんと筋道を立てて説明してくれるウリエルに好感を持つ中
ウリエル「勘違いするな。
今説明しているのは原初の始祖神様の為だ。
ケイト様は…原初の始祖神様と同じ存在だ。
だから…常に気に掛けている初代様の、ウレイオス様の心の負担を減らす為に来ただけだ。
それだけだ!」
『……』シーン
ティオナ「口下手…なのかな?」ひそっ
ティオネ「シー!!」人差し指を口の前に当てる
隣に居たティオネに囁くティオナに、ティオネは即座に黙らせた
つい先程まで…
ティオネ「あの馬鹿を殺そうとする奴は私がとっちめて殺してやるわ!」
死体の海に沈めてくれる!!とばかりに憤怒の形相の時とは偉い違いだ
なんて…思ったことはここだけの話
フィン「どうだろう?
僕達の寿命で補填する形は
ウリエル「不可能だ。
まず第一に属性が違う、本質も違う。
異なるものを入れれば、異質なものを入れてしまえば、拒絶反応が起きて死を加速させてしまい兼ねない。
移植と同じだと思え。
たとえ本質が似通っていたとしても、心が同じだとしても、限界がある。
全く同じ存在で無い限り、同化は不可能だ。
考えてからものを言え」
『ぐさあっ!!!)…;
………』ずううううううううん
最早お通夜状態と化した折…
ティオナ「あ、待って!
剪定を強化するってことだよね?
再生を強化するってことは」
ウリエル「そうだがどうした?」
ティオナ「火を強化する属性と心で、強化するように力を送り付けることって可能?」
ティオネ「あ、それ名案ね!」
アイズ「うん!」こくこく
ティオナ「えへへー。やった!^^」Vサイン
ウリエル「可能だ…
だが…負担を早めるぞ?
無茶がより長く出来るというだけなのだからな。
無茶をしなくても済むようになる訳では無い」
ティオナ「あちゃあ;そっかあ;」
ウリエル「だがそれ以外に助けとなる手立てが無いのも事実だ。
擦り減った命は戻らない。それが対価だ。
現に…体は34歳まで老化しているのだからな」
